第９１回全国高等学校ラグビーフットボール大会兵庫県予選　決勝
報徳学園高等学校vs関西学院高等部　マッチレポート

前半開始早々、関西学院が自陣10mで反則、距離はあったが報徳学園がペナルティーゴールを狙った。ボールはゴールポスト中央付近へ飛び、バーに当たってインゴール側へ跳ね報徳学園が3点を先制した。
立ち上がりに課題を抱えていた関西学院であったが、先制された直後の前半4分、敵陣22m中央のスクラムからサイド攻撃を仕掛け、No.9徳田がディフェンスのギャップを突きながら右へ展開、No.14北村が相手のタックルをハンドオフでかわしゴール右隅へトライ。ゴールも成功して7－3と逆転した。
前半8分、関西学院は敵陣左ゴールライン5mのラインアウトから、ピールオフしたNo.1豊崎が素早く右サイドを突きそのままゴール左中央にトライを挙げた。さらに前半12分には、報徳学園陣右ゴールライン5mのラインアウトから、相手ボールを奪った関西学院No.8中川がラックを作り、関西学院FWは執拗にサイドを攻め、最後はNo.2清田がゴールへ飛び込んでトライした。
その後一進一退が続いたが、前半24分関西学院が自陣22m中央付近で反則し、報徳学園が再びペナルティーゴールを選択した。キッカーは、No14高崎。正確なキックでゴール成功。6－21となり関西学院リードのまま前半を折り返した。
サイドが変わった後半、関西学院は地域を取るためキックを多用して敵陣に攻め込むものの、報徳学園もキックで応戦し、こう着状態が続いた。時折、報徳学園ＢＫ陣のステップを駆使した走りで大きくゲインはするものの得点はできなかった。
しかし、後半12分敵陣深く攻め込んだ報徳学園は、相手ゴール前のラックからパスを受けたNo.13梶村がディフェンスのギャップを突いてゴール左にトライ。さらに17分には、報徳学園自陣22m付近のラックから左へ展開。No.11蔵田が巧みなステップで、関西学院4人のタックルをスルスルとかわし70mを走り切ってゴール中央へトライ。16－21と関西学院に1トライ差まで迫った。
終了間際、報徳学園は敵陣右10m付近から左へ大きく展開、パスを受けたNo.11蔵田が20mゲインしてNo.15藤井にトライを託してパス、藤井はタッチライン際、ゴール前10mまで突き進んだが、関西学院2人から激しいタックルを浴び、タッチラインを割り万事休す。ここでノーサイドとなった。関西学院が薄氷を踏む思いで粘る報徳学園を振り切り、最後まで手に汗握った決勝戦にふさわしい好ゲームであった。
(兵庫県協会　広報委員　永本　浩一)

【第91回全国高等学校ラグビーフットボール大会兵庫県予選　【大会の結果】】

[2011/11/23 09:55:54]

１回戦
県農業　　 0-53　合同１（神戸弘陵･夢野台）
須磨翔風　96- 3　尼崎工
明石城西　 0-71　県伊丹
東灘　　　 23-29　川西緑台
神戸　　　 53- 0　合同４（播磨南・明石西）
兵庫工　　17-24　県芦屋
神戸朝鮮　33- 5 市立神港
御影　　　72- 0 西宮南
尼崎西　　26-22　合同２（県尼崎・尼崎双星）

２回戦
西宮甲山　 7-15　合同５（川西北陵･伊丹北･篠山産業･川西明峰）
鳴尾　　　19-10　武庫之荘総合
兵庫　　　29-14　村野工業
加古川西　60- 0 　合同３（県西宮･西宮香風･北摂三田･有馬･三木北）
星陵　　　62-14　尼崎西
明石清水　24-12　合同１（神戸弘陵･夢野台）
神戸　　　17- 0　 六甲
灘　　　　　0-48　県伊丹
神戸朝鮮　 0-81　市立尼崎
須磨翔風　22- 6　尼崎北
川西緑台　 0-121　報徳学園
科学技術　31- 7　御影
姫路工業　14-12　神戸甲北
六甲アイランド　10-27　県立芦屋

３回戦
兵庫　 3-58　報徳学園
県伊丹　82- 0　鳴尾
市立尼崎　92- 0　合同５（川西北陵･伊丹北･篠山産業･川西明峰）
甲南　62- 0　須磨翔風
明石清水　 3-104　関西学院
県芦屋　34-14　星陵
姫路工　14-17　神戸
科学技術　69-3　加古川西

準々決勝
甲南　18 – 15　市尼崎
県伊丹　0 – 94　報徳学園
神戸　7 – 57　科学技術
関西学院　64 – 0　県芦屋

準決勝
甲南　0 – 22　報徳学園
科学技術　3 – 40　関西学院

決勝
報徳学園　16 – 21　関西学院

※全国高校大会には兵庫県代表として関西学院が出場

※各会場には専用駐車場はございませんので、公共交通機関をご利用の上ご来場下さい。